依頼者プロフィール
- 年代
- 50代
- 性別
- 女性
- 家族構成
- 既婚 子ども一人
- 職業
- パート
- 負債総額
- 約400万円
- 債権者数
- 8名
相談時の状況、相談のきっかけ
シングルマザーで、働いて、子供一人を必死に育てていたが、体調を崩し、また親族の介護もあったため、勤務日数を減らしたことで収入が減り、返済が困難となった。
少しでも収入を増やそうとして始めた事業の経費にお金がかかり、却って借金が増えた。
朝雲法律事務所を選んだ理由
場所・アクセスの良さ、弁護士費用
解決までの手順
受任後、ただちに、各債権者に、弁護士が介入したことの通知を送り、債権者からご依頼者への直接の請求が止まり、通常の生活に戻れた。
受任後4か月くらいで申し立てをした。
事業経験があったので、管財人が付くことが予想されたが、家計がぎりぎりで積立が難しかったので、親族の援助で費用を準備した。
管財人が付いたので、申立後3か月後くらいに、債権者集会が開かれたが、特に問題なく終わり、債権者集会も1回だけで、その後免責の決定を頂けた。
弁護士が見た事案解決のポイント
① 事業の経験があったので、財産はなかったが、免責調査型の管財人が選任された。申立時から管財費用が掛かることが予想されたので、事前に親族の援助を取り付けており、申立後管財費用の準備がスムースにできた。
② 通帳に親からの仕送りが結構あったが、年度ごとに仕送り額を計算し、その金額が必要だった事情を破産申立書に添付する「破産に至った経緯や事情」の中で説明した。個人名義の送金は不審に思われることが多いが、このように仕送りを受けた合理的な理由を説明したので、不信感を持たれることもなかった。
② 主には、母子家庭で子供を育てるのにお金が足りなかった点、体調の不調や親族の介護のため十分に働けず収入が不足した点など、借金の理由が、ほぼやむを得ない理由ばかりだったので、破産申立書に添付する「破産に至った経緯や事情」の中で、時間を追って、この点を丁寧に書いて、借金の理由がやむを得ない事情に基づくことを理解してもらった。このため、管財人の調査においても、免責不許可事由については、特に存在しないものと認められた。