過払い金返還手続きを弁護士に依頼するメリット
弁護士と司法書士との違い
司法書士の先生は、債権額(過払い金)が140万円以下に限り扱うことができます。
これに対し、弁護士は無制限です。従って、過払い金の金額の多い、少ないにかかわらず依頼できる弁護士に依頼した方が安心、と言えるでしょう。
弁護士に依頼するメリット
過払い金返還手続きは、ご自分でされることも可能ですが、大変です。
ご自分でされる場合、弁護士費用が掛からないので、その点はいいところです。
これに対し、以下のような問題点があります。
2-1.時間と手間がかかる
過払い金返還には、貸金業者への取引履歴の開示請求、取引履歴をパソコンに打ち込み過払い金額の計算、貸金業者との交渉、過払い金の受け取りなど、いろいろな手順を踏まないと手続きができません。もちろん、すべてご自分でしようと思えばできないことはありません。
しかし、貸金業者への取引履歴の開示にしても、大きな会社のどの部署に連絡したらよいか戸惑ったりする場合がありますし、初めてのことで連絡するのに勇気がいるかもしれません。
取引履歴の計算には、それ専用のエクセルのソフトが必要で、一般の方でも書店等で手に入れることは可能ですが、果たして適切なソフトなのかどうかはっきりわかりません。(適切なソフトでないと、正確な金額が計算できません。)
また、取引履歴を打ち込んで計算する必要があり、これもご自分でしようと思えばできますが、何十行にもわたる数字の羅列を一つ一つ手作業で入れていかなくてはいけないので、慣れていないと時間がかかります。
弁護士事務所はこのような作業に慣れていますので、ご自分でされるよりもスピーディに手続きを行うことが可能です。何より、ご自分の貴重な時間を過払い金返還手続きに費やす必要がありません。
2-2.回収できる過払い金が減ってしまう恐れがある
貸金業者は、過払いの支払いは自分の会社の利益を減らすことなので、なるべく金額を減らそうと交渉してきます。
特に、個人の方がご自身でされると、相手も、個人の方があまり交渉に慣れていないのを知っているので、強気で交渉してきます。低い額を提案し、その額での和解を強引に押し付けようとしがちです。
これに負けずに高い金額を勝ち取ろうと交渉することは、根気や強い気持ちが必要です。
この点、弁護士事務所ですと、過払い金の交渉にも慣れていますし、貸金業者も、こちらをプロとして、手ごわい相手とみていますので、個人でされるよりも高い金額の過払い金を回収できる可能性が高まります。